先日、劇団四季のミュージカル「クレイジー・フォー・ユー」の旭川公演を観てきました。
ミュージカル「クレイジー・フォー・ユー」は、アメリカの作曲家G・ガーシュウィン作曲と作詞のA・ガーシュウィンの古いミュージカル「ガール・クレイジー」を基に、他のガーシュウィンの曲を集めて作られた、タップダンス満載のコメディーです。
作品紹介やストーリーはこちらで。
初めての人にもおススメ!
ガーシュウィンの曲に、迫力満点のタップダンスと、「ドリフか!」とツッコみたくなるようなギャグの数々。会場でも笑いが絶えませんでした。
あと一つ特筆すべきは、訳詩ですね。
日本語に翻訳されたミュージカルの中には、訳詩が不自然でギクシャクしてしまうものもあるのですが、この作品は元の歌詞の意味を踏まえながらも、日本語としてもきれいで、しかも韻を踏んでいるという素晴らしさ!
これだけでも観る価値はあると思います。
ミュージカルを初めて観る方にもおススメです!
劇団四季変わった?
旭川公演を観て個人的に感じたのは「あれ、劇団四季変わった?」ということ。
ミュージカルに限らず、劇団四季の舞台は言葉がハッキリ聞こえます。でも、時としてハッキリしすぎてロボットみたいな話し方に聞こえてしまうことがあるのが、ちょっと不満でした。
今回の旭川公演では、セリフのテンポが少し速めに感じました。話し方も概ね自然で「あれ?」と思うことが少なかったです。
また音響に関しても、以前は(旭川公演では)マイクとスピーカーの関係なのか、「右の方で歌っているのに、声が左から聞こえる」ようなことがあったのですが、今回はほとんど生声に近い状態。舞台奥で後ろを向いて歌っている時は、声が籠って聞こえました。そのため若干セリフや歌が聞き取りにくい箇所があったのも事実ですが、前後の流れで意味やニュアンスは理解できるからOK。
全く歌詞が聞き取れないようなミュージカルも困りますが、ハッキリしすぎて不自然な日本語になるのも、ちょっと変です。
今回のような変化は、私としては大歓迎です。