先日、ちょっとしたインタビューを受ける機会がありました。
インタビューって緊張しますね…なかなか、思っていることの半分もお話できなくて、もうちょっと上手く話せたかも、と終わってから考えてしまいました。
でも、それがきっかけで、自分の仕事についての考えとか意識を見つめなおすこともできました。
北海道にいた時には講座でお話をしたりしていたのですが、秋田に来てからそれをお伝えする場所も少なくなったので、良い機会なのでここに残しておきます。
私がこの仕事(足もみ)で目指しているのは「足もみで人の命を救う」ことです。
大げさに感じるかもしれませんが、そんなに難しい話ではありません。
この考えになったのは、2011年に開業してすぐに発生した東日本大震災がきっかけです。
私の出身は、この震災で大きな被害があった、岩手県宮古市です。
幸いなことに家族や親せきなどに人的な被害はありませんでしたが、祖父母の家は津波で流されました。
何かできないかと思い、2011年秋と2012年夏に、宮古市の仮設住宅に足もみのボランティアに行きました。
多くの人の足もみをしながらお話を聞いている中で、「足が痛かったから、逃げ遅れた」という内容の話を何度か聞きました。
「地震の後、すぐに逃げることができたら、津波に巻き込まれなかったかもしれない」という話も聞きました。
そこから、「足の健康を保つことは、災害の時に自分の命を守ることにつながるのではないか?」と思うようになりました。
「足もみで人の命を救う」というのは、決して病気にならないとか言うことではなくて、災害の時にすぐに逃げられるようにということです。
そのために、お客様にお伝えできることは何か?もっと簡単に毎日継続してもらえることは何か?と考えて、「毎日足を見ましょう」「ちょっとでも変なところがあったら、すぐに病院で診てもらいましょう」ということが一番大事なのでは、と思うようになりました。
更に、その7年後2018年に北海道で発生した胆振東部地震も、また別な面から「足もみで命を救う」という意識を高めることになりました。
私の住んでいる地域は地震の被害はなかったものの、一時北海道全体が停電しました。
当時私が住んでいた北海道東川町は、個々の家庭が地下水をくみ上げているため、停電になると水が出なくなります。
近くの井戸から何度も水を運び、風呂にためておいて、トイレなどに使いました。
でも、トイレに行くと、また水を汲みにいかなければならなくなります。
なので、トイレに行かないように水を飲むのを控えていました。
でも、ラジオで「エコノミークラス症候群を防ぐために、きちんと水を飲んで、トイレに行ってください」と呼び掛けているのを聞き、ハッとしました。
東日本大震災のこともあり、防災とか災害時の心構えはあったつもりですが、実際にその立場になると、自分も水分をとるのを控えるようになってしまう。本当に危なかったと思います。
地震の被害がなかったので自宅にいましたが、もしこれが避難所だったら、周りの目もあるので、もっと水を飲むのを控えたりしていたかもしれません。
エコノミークラス症候群は、水を飲むこと、そして足を動かして血行をよくすることで予防をすることができます。
このことも、足もみが人の命を救うことにつながるということを、より意識することになりました。
毎日足を観察して異常がないかとうか確認することが、いざという時にいち早く逃げることにつながる。
万が一災害時に避難生活になった時も、足を動かすことがエコノミークラス症候群の予防につながる。
それらは、自分の命を守ることだと考えます。
これらのことから、足もみ講座などで、毎日足を見ることとエコノミークラス症候群のことは、必ずお話するようにしています。
足もみというと「〇〇の症状にはココの反射区を揉む」ということに気が向きがちですが、それよりもこちらの内容のことの方が大事なのではないか?と私は思います。
