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中村屋の記録・その4「足もみ講座」

最初は売り込み!

開業した時、やりたかったことは足もみ講座の開講でしたが、どこでどうやってやるのか、分からないことだらけ。

でも、何もしないよりは動いた方がいいと思い、旭川の新聞社やスーパーの文化教室に企画書を持って「足もみ講座をやりたい」と売り込みに行きました。

 

企画書には

・自分のプロフィール

・講座の趣旨と目的

・希望する料金

・講座内容案

 

これくらいをA4用紙2枚にまとめて、文章で足りないところは、とにかく「講座をやりたいです!やらせてください!」と話す!(ハッタリも必要…^^;)

 

企画書を持って行ったのが、1月中旬。お返事がもらえたのがそこから1週間くらい経ったとき。「4月からの開講でも良いですか?」と言っていただき、とても嬉しかったですね。

 

ただ、実際にやってから気がついたのですが、この時期は春の講座の内容やラインナップがやっと決まった頃。新しいパンフレットの印刷締切間際です。

そんな時期に売り込みに来られて、さぞかし大変だったと思いますが、開講させていただき本当に感謝しています。

開講したけれど、受講生が減ってしまう

2011年4月から旭川市内2カ所の文化教室で足もみ講座が開講になりました。

 

それぞれ、受講生の方は10人ほど。

皆さん熱心に受講してくださったのですが、一応一区切りした3か月後の6月には半分になり、半年たった10月には継続される方がいなくなりました。

 

原因は、内容が難しすぎたこと。初めての講座でしたので、私も「あれも教えたい、これも教えたい」と詰め込み過ぎたんですね。結局、若石の初級プロ講座(少し本格的に習いたい方向けの講座)とほぼ同じくらいの内容になってしまいました。

 

文化教室に来られる方は、もちろん本格的に勉強したい人もいますが、ほとんどは「ちょっと習ってみたい」という感覚でいらっしゃいます。それなのに、本格的な難しい話しをされたら、「思ったのと違う」ということになっちゃいますよね。

 

そこで、講座の内容を大幅に見直して、「足に触れて楽しむこと」「気軽に行えること」を中心にプログラムし、あとはその時々で柔軟に対応できるようにしたところ、再び受講生の方が増えてきました。

 

現在は、月2回お友達に会いに来るような感じで、皆さん集まってくださっています。

様々なところからお声かけいただくように

文化教室の講座を続けてきたことで、思わぬ展開がありました。

それは、文化教室のホームページを見た自治体の公民館の方や町内会の方などから、「足もみ講座をやってくれませんか?」というお話しを頂くようになったことでした。

 

大変うれしかったのですが、長期間継続する文化教室の講座と異なり、数回(場合によっては1回のみ)で完結となるため、よりしっかりした準備や大事なことを伝える技術も必要になります。

 

間違ったことを伝えてはいけないのは当たり前ですが、堅苦しくてもいけないし、その時々で初めてお会いする受講生の方に合わせて柔軟に対応していかなければならないという…内容、話し方、話題の選び方など、若石の講師の先生方や先輩方の講座を参考にさせていただき、とても勉強になりました。

現在の講座の作り方

現在では、私自身の「ひな形」みたいなものが出来上がっていて、「公民館で90分の講座なら、最初にあの話しをして、実験をして、次にこの話に移って、その後足もみをして…」という感じで、いくつかのパターンを持っていますが、毎回講座を行う時に、次のことは必ず行っています。

 

1、資料やスライドを見直す(作り直す)こと。

2、一度、最初から最後までロープレをして通して話してみること。

3、アンケートをとること。

 

流れの「ひな形」みたいなものがあるので、資料やスライドに関しても、大体使用するものは決まっています。でも情報が古くなっていくこともありますし、対象の方によっては不要なものもあります。

 

ですから、毎回見直して、必要であれば作り直す作業を行います。

ロールプレイングは必ず行う。

資料作りが終わったら、最初のあいさつから最後まで、一度目の前に生徒さんがいると仮定して、声に出してロールプレイングをしてみます。

 

時間内に終わるかどうか←これ一番大事です!、話すスピードは適切か、分かりにくい言葉はないか、話す順番は理解できているか、などなど自分で確認するためです。

 

自分でちゃんと理解できていないことを話そうとすると、言葉に詰まったり、あるいは逆にそこだけ話すのが速くなったりするので、そういう場所は再度勉強し直し。

 

それから「一番伝えたいこと」が理解できるような順番、話し方になっているかもチェックポイント。

 

実際に声に出すと、「こっちの話題を先に話した方が、わかりやすい」という箇所があったりするので、そういう所は改めて資料を作り直したりします。

 

あと、繰り返しになりますが「時間内に終わることができるか」ということは、もっとも大事です。

いろんなところで、多くの方の講演を聞いたことがありますが、面白くない講演に共通しているのは「時間を守らない」ことです。そういう講演に限って「最後駆け足になってしまってすみません…」という決まり文句が…。

 

ロープレをすることで、自分の話すことを客観的に確認できるので、そういうことを防ぐことができます。

アンケートも必ず!

そして、必ずアンケートを書いてもらいます。

 

自分の意図が伝わったか、どのくらい満足してもらえたのか、大まかな印象はお顔を拝見すると分かりますが、細かい部分のチェックをするためです。

 

「ここが良かった」「ここがもっと知りたかった」「資料が見難かった」など、良いことも悪いこともいろいろ書いてくださいますが、全部目を通して、取り入れられることは次回以降の講座で取り入れていきます。

私は、こういう感じで足もみ講座を行ってきました。

2013年に健康気象アドバイザーの資格を取ってからは、お天気と健康に関する講座も数回行っていますが、準備の流れや気にしていることは、基本的に同じです。

 

今後も、よりよい講座ができるように勉強していきたいと思いますし、ぜひ多くの方に受講していただき、ご意見ご感想などいただけたら嬉しいです。