クレジットカードや電子マネーなど、キャッシュレスでの支払いはとても便利ですよね。ポイントやマイルを一緒に貯めることができるのも大きな魅力。私個人もほとんどの買い物はカードや電子マネーになっていて、東京に行くときや帰省の時などにたまったマイルで航空券を申し込むようにしています。
中村屋でも利用できたらいいなと思っていたのですが、手続きや初期投資が面倒そうで、なかなか導入に踏み切れずにいました。
でもお客様から「PayPayで払えたら便利」「クレジットカード使えたらよいのに」というご要望もいただくようになり、昨年導入に踏み切りました。結果、現在では半数以上のお客様がキャッシュレス決済をご利用いただいています。会計ソフトとの連携もできるので、帳簿作成の手間も減って幾分楽になりました。
今回は、導入までの記録を残していきたいと思います。
導入前のイメージ=面倒くさい
導入前のキャッシュレス決済のイメージは「面倒くさい」ということでした。
まず、設備の関係。コンビニのレジなどにある機械を設置しなければならないと思い、その設備投資やメンテナンスにもお金がかかりそう。
それから手数料や売上の入金の関係。手数料が高そうなのと、売り上げが遅れて入金するので、それが支払いや生活資金へ影響するのではないかというイメージ。
そんなイメージだったので、消費者として使うには良いけど、事業者として導入するのはどうなのかなぁ…と二の足を踏んでいました。
でも、お客様からのご要望もあるし、消費税が10%になったことによりキャッシュレス還元の事業も始まりました。
そこで「ちょっと試してみても良いかも」と思い、導入に向けて準備を始めたのが昨年(2019年)秋でした。
最初に申し込んだところは、審査NG
導入向けていろいろ調べ始めたら、本当にたくさんの提供会社があることが分かりました。これは迷う…。
いろいろ考えてみて最初に申し込んだのは「決済に使用するタブレットを貸与、手数料無料(しばらくの間)、出張先でも利用できる」という会社。こちらにしては好条件。
各種書類を提出すると、会社側から何度か質問が。
メニュー表やチラシの提出などを行いました。何度かやり取りがあったのは「回数券の扱い」と「講座メニュー」について。
回数券も講座も、継続役務というものに当たり、基本的にクレジットカードでの支払いはできないということでした。
その点は仕方ないと思っていたので、講座の受講料では使用しないこと、そして回数券は廃止することを決めました。
でも、結局審査はNGとなり、そのサービスは利用できませんでした。
通らなかった理由は開示されないので全くわかりませんが、導入に対してあまり乗り気ではなくなってしまいました(苦笑
思いがけないところから勧誘があり、審査OK
「キャッシュレス決済は無理かな」と思っていたところに、前職で一緒だった営業の方から「auPAYを導入してみませんか?」というお誘いがありました。
詳しく聞くと、特に設備投資は必要なし(決済用のQRコードを置くだけ)、手数料もしばらくの間無料とのこと。
前の申し込みでNGになったこともありちょっと躊躇しましたが、ダメもとで申し込んでみることにしました。「これでダメだったら、もうキャッシュレス決済は入れない」と思っていましたが、審査OK。
利用できるようになり「あれ、これはいけるんじゃない?」と再び前向きになりました。
AirPAYを導入!
auPAYが利用可能になったことで、再びキャッシュレス決済導入に積極的になりました。
さまざまなサービスがある中で、できるだけ申し込みの手間を少なくしたい。それを考慮して選んだのが「AirPAY」でした。
AirPAY~カード・電マネ・QR・ポイントも使えるお店の決済サービス
決済にはiPadを使用、カードリーダーも条件によって無料貸与。
さらにクレジットカードだけでなく、各種電子マネーやQRコード決済も同時に申し込めるのが利点。
申し込んで複数回やり取りを行い、審査もOK。
年が明けた2020年2月にクレジットカードや電子マネー、QRコードでの決済も可能となりました。
導入に伴い、料金改定
キャッシュレス決済導入が決まったことで、回数券の廃止などを伴う料金改定を行いました。
継続役務にあたる回数券はクレジットカードなどでの支払いが、規定によりできません。現金であれば引き続き利用が可能でした。
しかし、クレジットカード利用と現金払いとで利用できるサービスに差ができることや、料金体系が複雑になって分かりづらくなるのを避けたかったので、一律で回数券は廃止することにしました。
常連の方は回数券でのご利用がほとんどだったので心苦しかったのですが、代わりにポイントカードを新設し、一定回数の利用で施術をサービスすることにしました。
「4割くらいの利用があればいいかな?」と思っていたのですが、いざスタートしてみると、半数以上の方がクレジットカードやQRコード決済を利用されました。
また施術と同時に足もみ棒などの物品を購入する方もいらして、わずかですがお客様の単価があがりました。
心配していた手数料も大きな金額ではなく、また入金のタイミングも月3回あるので(金融機関によっては6回の場合も!)、それほどタイムラグもありません。ただ、QRコードでの決済の場合は翌月払いになるので、その決済が多い場合はちょっと注意が必要かも。
お客様にお渡しする明細はメール送信にしたので、レシート印刷用のプリンターは購入しないことにしました。(QRコード決済の場合は、直接スマホに通知が行くので問題なし)
現在のところ、これで不便なところはありません。
ついでにAirレジも導入して会計作業も楽に。
ついでに同じ系列のAirレジを導入しました。
Airレジホームページ https://airregi.jp/
今までは手書きの帳簿をつけて、後で会計ソフトに入力する方法をしていましたが、これを使うとそのまま会計ソフトに連携できるので、管理も楽になりました。一石二鳥です。
出張用やイベント用にSquareを導入
自宅店舗での施術の他に出張施術も行うので、本当は出張先やイベントでもAirPAYが使えたらよかったのですが、残念ながらそちらで使う申請は下りませんでした。
でも出張のお客様からもご要望があるため、出張用とイベント用に別なサービスを導入することにしました。
導入したサービスはSquareです。
こちらは、申し込んですぐに利用できるようになりました。早っ!
普段利用しているスマホにアプリをダンロードして、後日届いたカードリーダーと連携すればOK。このカードリーダーも、条件に該当すれば無料貸与。
QRコードや電子マネー決済はできませんが、クレジットカード払いはできるようになりました。
キャッシュレス決済やってみては?
電子マネーやQRコードは、たくさんのサービスがあるので、できたら一本化してほしいところなのですが、なかなか難しそうですね…。
また、せっかく導入してもあまり利用されなければその導入費用も無駄になってしまいます。
自分の店舗にあったサービスを見つけることが大事かもしれません。
キャッシュレス決済は、導入に関してそれほど面倒ではありませんでした。気になっている事業者の方などは、一度検討してみてはいかがでしょうか?