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中村屋の記録・その12「秋田へ移転」

2025年に、家族の転勤に伴って、北海道東川町から秋田県秋田市に引っ越しすることになりました。

今まで何度か引っ越しをしたことはありますが、北海道外へ家族も伴っての引っ越しは初めてで、さらに店の移転もあったので、いろいろ大変でした。

 

今回は、その時の記録を残しておきたいと思います。

転居が決まってから、お客様や各方面へのご連絡まで

秋田市へ行くが決まり、皆さんにお伝えしたのが4月下旬でした。

これは、私たちにとっても突然のことだったので、事前の準備なども全く行っておらず「これから何をどうしたらよいの?」という感じでした。

 

東川町では自宅店舗だったため、まずは「いつまで営業できるか」ということを明確にしておかなければ、引っ越しの準備も進みません。

引っ越しの予定は、5月下旬。

準備なども考慮して、基本的な営業は5月中旬までとし、その後はこちらから指定した日にのみ営業することにしました。

お客様への対応

ホームページ、ブログ、公式LINEで、閉店と移転について一斉送信した後、多くのお客様から戸惑いと残念だというお声が届きました。

しばらくご利用がなかった方からもご連絡があり、皆様に愛されていたんだなぁと、本当にありがたく思ったと同時に、ちょっと申し訳なくも思いました。

 

でも、決まったことなので(私自身、一人だけ東川に残って生活するという選択肢はなかったので)、丁寧にお詫び申し上げ、ご希望があれば旭川近郊の若石のお店を紹介し、引き継ぎを行うことを説明しました。

そして、何名かの方は、引き継いで施術していただくことが決まりました。

 

また、後述する講座や家の整理、決まっていたプライベートの予定があり、秋くらいまでは旭川に来なければならなかったため、その際にご希望があれば、旭川市内のレンタルスペースを利用して施術することも決定し、その旨もお伝えしました。

講座について

当時、継続して行っていた文化教室の講座が1件、そして既に依頼があった健康講座が3件ありました。

 

まず文化教室の講座については、3か月単位の申し込みとなっていて、皆さん6月末までの受講料はお支払い済みでした。この講座については、6月までは実施し、その後閉講とすることに決め事務局に伝えました。

 

既に依頼があった健康講座については、そのうちの1件は、ちょうど同時期に旭川に来る予定があるために、主催者とも相談し、予定通り実施することになりました。

残り2件については、2026年に入ったからのものだったため、事情をお伝えして取りやめることになりました。

引っ越し前後のこと

その後、実際の引っ越しが6月上旬に決定しました。

 

引っ越しをスムーズに行うため、家財も仕事道具も可能な限り必要最低限に絞って持っていくことにしました。

捨てるものは捨てる!を徹底的に行ったつもりですが、やっぱり荷物は多くなってしまいます。

自分で使わなくなった本や、イベント用の椅子などは、同業のお店に譲ったりもしました。

 

引っ越しが終わり、最終的に東川の家の掃除や整理が終わったのは6月下旬でした。

 

「移転」か?それとも「閉業」⇒「新店開業」か?

そして、問題になったのが、中村屋の屋号のまま「移転」するのか、中村屋は一度「閉業」して、秋田で別屋号で「新店開業」するのか?ということ。

 

住所などが変わるので、チラシ、名刺など全部作り直す必要があります。その手間がかかるなら、別屋号でもよかったと思うのですが、最終的には「同じ屋号で移転」としました。

 

一番の理由は、いろいろ面倒だったから(笑)

新しい事業を立ち上げるということになると、また税務署に開業届を出さなければなりませんし、その他の手続きも「閉業」と「新開業」をやらなければならないので、手間がかかりそうでした。

それに、新しい店舗を開業するまでの間も講座や出張施術を行うことになったので、同じ屋号のまま継続の方が都合が良いと思いました。

「中村屋」という屋号にも愛着あるし、秋田の皆さんにもすぐに覚えてもらるのでは?と思ったことも理由にあります。

テナント探し

秋田の自宅は賃貸となったので、自宅開業することはできませんでした。

そこで、新たにテナントを探して、そこで開業することにしました。

 

とはいえ、今まで自宅で自分の良いように何でも行ってきたので、テナントを借りるのも、どうやったらよいのか?内装なども自分でできるのか、業者にお願いしなければならないのか?費用はどのくらいかかるのか…など不安がいっぱいです。

 

テナント探しが本格化したのは、秋田への引っ越しが終わり、必要な買い物や手続きなどがすべて終わった7月上旬でした。

まずは自宅をお借りしている管理会社に相談し、そこで紹介された最初のテナントに即決しました。

 

店舗の場所が自宅から比較的近かったこと、広さも手ごろだったこと、家賃も予算以内、そして何よりも家賃に駐車場代が含まれていたことが決定の理由でした。ちょっと古いのが気にはなりましたが、そこは妥協しました。

 

別な不動産屋さんでもう少し探したら、もしかしたらもうちょっと家賃が安い物件があったのかもしれませんが、時間が経ちすぎると、だんだんモチベーションも下がってきます。

なので、妥協できるところはして、早めに開店したいと思っていました。

 

7月中旬には契約を行い、最初の家賃を支払いました。

開店準備

最初に行ったのは、掃除。

床から壁、窓、拭き掃除、掃き掃除を徹底的にやりました。

しばらく使われていない物件だったみたいで、ちょっとホコリがたまっていましたね…。

また、撤去されてない電話線がありましたが、これは結束バンドで纏めました。

そして、荷物入れ。

ここから一気に準備を進めて、開業へ!と思ったのですが、問題が3点。

 

まずは、エアコン。

今年(2025年)の秋田は、猛暑でした。でもエアコンをつけると、若干異臭が…。

ずっと使われていなかったため、エアコンの掃除も不十分だったようです。

しばらくは窓を開けるだけで我慢していましたが、猛暑日が続くと、さすがにそれも危険になってきました。

そこで、業者にエアコンの掃除を依頼。それが8月頭になったので、それまでは日中の作業は控えるようにしました。

 

次の問題が、共用部の暑さ。

お借りしたテナントは2階にあります。2階にはもう一部屋あり、そちらは1階のテナントが時々利用しています。

なので、基本的に2階はウチだけという感じ。

でも、その共用部にある窓にはカーテンのようなものがなく、しかも西側。

猛烈な西日が入ってきて、猛暑日などは、階段を上がると蒸し風呂のよう。

そこにいるだけでも熱中症になりそうでした。

共用部の窓に看板などを出してもよいという許可はいただいていたので、まず、日よけ用のシールを貼りました。

それでも効果はほとんどなし。

そこで大家さんの許可を得て、窓の上にフックをつけ、すだれを取り付けました。

これで日差しを遮ることができ、窓を開けると風通しが良くなるので、暑さは軽減できました(さすが、日本の知恵です)

※秋から冬にかけては、すだれを外し、寒さ除けの断熱シートとレースカーテンを付けました。

 

 

そして3つ目が、トイレ。

トイレの便座が古いもので、ウォシュレットなどもありませんでした。

便器を取り換えられるか交渉しましたが、それは不可能。

トイレの印象はとても大事だと思うので、できれば新しく、清潔感のあるものが良いです。

ホームセンターで調べると、ウォシュレット付き便座を取り付けることができ、費用もそれほどかからないようでしたので、自己負担で購入し、業者さんに設置をお願いしました。

準備本格化!

エアコン掃除が終わった8月上旬、開店準備が本格化しました。

まずタイルカーペット敷き。

フローリングそのままよりは、下のテナントさんへの騒音防止や清潔感の点で、カーペットを敷いた方が良いと思いました。

で、これを業者にお願いするかどうか迷ったのですが、やり方が分かったので(具体的に言うと、フローリングの板目から、部屋の中心点を見つけることができたので)自分でやってみることにしました。

これが結構楽しかった♪

これから新店開業する方、ぜひやってみてください。おススメですよ(笑)

タイルカーペット敷きが終わったら、机や施術ベッドなどを軽くレイアウトしてみました。

施術を行う上で不都合はないか、スペースは十分にあるか、お客様に無駄な移動とかを強いていないか、などなどいろいろ考えて、おおまかな位置が決まりました。

これが決まると「ここにこれが欲しい」とか出てくるので、再度ホームセンターに買いに行きました。

 

↑ 最初の仮レイアウトの様子。

↑ 最終的なレイアウト

また、この時期に店の入り口ドアに、店名が入りました。

これもネットで発注し、自分で作業を行いました。

店舗は2階で、すぐに階段を上る必要があったことと、土足禁止だったので、ドアから入ったときに何かしらの説明が必要だと思いました。

そこで、ホームセンターからイーゼルスタンドを買ってきて、そこにホワイトボードを置き、ラミネートをした説明書きをマグネットで掲示するようにしました。

説明書きは営業中のほか、定休日用、外出時用など複数準備しておきました。

これだと簡単に内容を変えられるし、必要な時はホワイトボードにマジックで記入することもできます。

店のチラシは、東川の時はA4サイズのものでしたが、A4を三つ折りしたものに大きく変えて、そこに施術メニュー、料金、注意事項などをすべて記載するようにしました。これは自分で作成して、ラクスルで印刷発注しました。

※東川の時から長年使用していた足もみのイメージ写真は、商用で利用できる画像を購入したものですが、秋田への移転を機に、自分で撮影したものに後日変更しました。

↑ 現在中村屋Web やパンフレットなどのトップページの画像で使用しているもの。

また、作成途中で「店の場所が分かりにくいので、地図があった方が良い」というアドバイスをいただいたので、後日地図を掲載したものに作り直しました。

住所の変更手続きなど

テナントが決まったら、各種の変更手続きを行わなければなりません。

 

若石や足もみ塾には、移転の報告で終了。

(若石のサロン紹介ページでは、元の北海道のページにも「秋田へ移転」と注意書きを添えて、掲載していただきました。ありがたい配慮でした)

 

問題は、各種キャッシュレス決済サービスの手続でした。

 

AirPay、AirPayQR 

⇒都道府県を跨いでの移転手続きはできないので、いったん解約し新店舗が決まってから再度契約という流れ。でも、クレジット決済は別サービスのSquareを利用する傾向にあったこと、QRコード決済については出張施術用にそれぞれの決済サービスを別途契約済みだったので、この2つのサービスは秋田では利用せず、解約しました。

 

Square

⇒住所変更で手続きが完了。東川でのクレジット決済は基本的にSquareを利用する傾向にあったこと、交通系電子マネーも対応になっていること、そして入金のサイクルも早いこともあり、秋田ではクレジット決済はSquareのみ利用することにしました。

 

PayPay、auPay、d払い・メルペイ

⇒住所変更で手続きが完了。東川の時は、これらもAirPayQRでの決済をしていましたが、それぞれのQRコードの読み取りで対応することにしました。(某サービスは、一定期間利用がないと「やめますか?どうしますか?」という連絡が来ることがあるので、それを防ぐことにも繋がります)

 

楽天Pay

⇒これも都道府県を跨いでの移転手続きができないので、いったん解約をして再度契約をしました。(楽天Payは、一定数ご利用が見込まれるので、無くすことは考えませんでした)

 

Google

⇒Google Mapに店を登録していたので、秋田に住所を変更しようとしたところ、登録不可になりました。なぜ?と思ったのですが、この手続きを行ったのが秋田の新店舗開業前だったので「開業前のビジネスに変更はできない」という回答。変更するためには、その住所に届いた郵便物とか登記書類などが必要らしく、登記は行っていないし郵便物もしばらく届かないので、いったん「閉業」ということにして、秋田の店舗が開業してから「新たなビジネス」として登録し直しました。

移転開店日決定

8月下旬大体の準備が整ったので、開店日を決める時期になりました。

9月1日というのがちょうどよいかな…と思いましたが、六曜のことを考慮して…というアドバイスもあったので、9月4日(木)…先勝…となりました。

近隣のお店にご挨拶

チラシと中村通信(自己紹介と新店オープンキャンペーンを掲載したもの)を持ち、近隣のお店や事務所を1軒ずつ回って開店のご挨拶。

美容室、学習塾、セレクトショップ、不動産屋さん、酒屋さん、整体院、会計事務所、お総菜屋さん、病院、薬局、交番など、近所のお店を回りました。

 

お忙しい時には「後でご覧になってください」と置いてくるだけ。ちょっとお話してくださるところには、詳しく「こんなことやりますよ~」というお話を。

 

お休みのお店もあったので全部は回り切れなかったですが、店の前の通りに面しているお店には、大体ご挨拶できたかな?

特に、同業のお店にご挨拶するのって大事かなぁと思うので、可能な限り回るようにしました。

開店!

2025年9月4日、秋田の新店舗がオープンとなりました。

宣伝活動

全く新しい土地での開業だったので、とにかく宣伝して名前を覚えてもらわなければなりません。

 

自宅に届いていたフリーペーパーや郵便局での広告依頼、地元紙への取材依頼をお願いしました。

 

特に秋田魁新報さんの取材記事は、予想外に大きく掲載してくださったので、とても大きな反響があり、掲載直後から多くのご予約がありました。

また、秋田の皆さんはフリーペーパーをよくチェックするらしく、そちらをご覧になった方からもご予約が多くありました。

 

このおかげで予想よりも早く、多くのお客様にご利用いただくことになりました。

もう少しお客様を増やしたい

2011年に東川で開業した時もそうでしたが、開業直後はたくさんいらしたご利用者数が、少し経つと一旦減ります。

これを書いている現在(2025年12月上旬)、ちょうどその時期かな……という感じです。

これは予想通りだったので、何も心配はしていませんし、徐々に2回目、3回目のご利用というお客様も出てきました。

 

ただ、やはりもう少しお客様を増やすことが、営業を軌道に乗せることにつながると思うし、そのためにはもうちょっと宣伝活動をしなければならないと思います。

 

そのために、現在は再度各種媒体への広告掲載を検討しているほか、健康講座の開催ができないか、文化教室などへの問い合わせも行っています。

 

北海道でも、いろんな不安がありながらも、15年営業を続けることができました。

秋田でもあまり焦らず、できることを少しずつ地道にやりながら、息が長い営業ができたらと思っています。