劇団四季「サウンド・オブ・ミュージック」札幌公演千秋楽!

劇団四季のミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」札幌公演の千秋楽を観てきました♪

 

前回の記事はこちら

 

劇団四季「サウンド・オブ・ミュージック」札幌公演初日!

 

 

今回の札幌公演は、初日と9月、そして千秋楽の3回足を運びました。

写真は、千秋楽(10月28日)のキャストボードです。

ミュージカルのあるべき姿がある作品

前回の記事にも書いていますが、この作品本当に大好きでして。

 

全てのミュージカルの基本というか、ミュージカルのあるべき姿がこの作品にはあると思います。

 

正直言うと、ストーリーは多少強引です…。

子どもと家庭教師が、出会ってすぐに歌を歌っただけで仲が良くなるなんて変だし、大佐の心の移り変わりはちょっと急だし、よくよく考えるとおかしな所だらけ。

でも、そこに「ドレミの歌」や「私のお気に入り」「エーデルワイス」と言った名曲の数々が流れると、納得させられるというか、「そうだよね、そうなるよね」と思ってしまう。

 

そう考えると、このミュージカルの主役は音楽そのものなのかもしれません。

(ジュリー・アンドリュース主演の映画は、舞台版の多少強引な所の辻褄を合わせた感じがあります。だからいくつかの曲が歌われる場面が異なっているのかも)

千秋楽の感想~マックスに強く惹かれた

この日、特に気になったのがマリア役の平田愛咲さんと、マックス役の勅使瓦武志さん。

 

平田さんは、初日の時も思ったのですが、本当にはまり役。

ちょっと弾けた感じと、芯の強さがあって、表情豊かなマリアでした。

本編はもちろん素晴らしかったのですが、カーテンコールで他のキャストの方を呼び出す時に、両手両足を大の字に大きく開いてジャンプしたのには笑いました。

 

マックスの勅使瓦武志さん。四季版を初めて観た時もこの方でしたが、この作品の中で一番好きなのがマックスの役どころ。時代の流れをマズいと思いながらも、それを上手く利用しようと立ち回る様子が、憎めない。

 

自分の考えを絶対に曲げないトラップ大佐とぶつかる場面もありますが、それでもその意志を酌んで音楽祭に舞台から一家を逃がします。

この場面、映画だと、大佐や家族も最初からその段取りが全てわかっているように見えますが、四季版だと、マックスの咄嗟の機転のように見えます(つまり、その直前までトラップ一家は逃がされることを知らなかったのでは?)

 

そう見ると、大佐がマックスに「♪Good bye~」と歌うのが、いろんな感情がこもっていて、グッときます。

 

小さい頃は映画を見て、信念を曲げない大佐のことをカッコいいと思い、それに共感していました。でも大人になった今改めて観ると、大佐よりもマックスの考えの方に共感してしまいます。心が汚れてしまったのか、世の中に流されてしまっているのか…。

千秋楽の特別カーテンコール

この日は特別カーテンコールがありました。

 

通常のカーテンコールのあと、トラップ大佐役の深水さんからご挨拶。そして「エーデルワイス」の合唱。

その後、勅使瓦さんから子役たちの紹介があり、「さようなら、またね」を歌って舞台から退場←この演出、ずるい!

 

そのあとも拍手が鳴りやまず、何度も幕が上がって、客席も総立ちでした。

繰り返し上演してほしい作品です。

また、繰り返し上演してほしい作品です。

その際には、四季版でカットされている2曲、"Hou Can Love Survive?"と"No Way To Stop It"の復活を強く望みます。

 

次の札幌公演は、リトルマーメイド。

そして、来年は東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」の札幌公演も決定しました。

来年も(まだ早いか?)楽しみです。