健康気象アドバイザー資格認定講座を受けた時(2013年)、講師を務められた気象予報士の村上貢司先生が、単年度の月別死亡者数のグラフを使用し、季節の変化の影響を説明されました。
それを見て「なるほど」と思ったので、私も同じ統計資料を使用し、10年間の平均の数値をグラフにしてみました。
月別の死亡者数は、寒い時期が多い。
厚生労働省が発表した「人口動態統計月報」から、平成17年~26年までの月別死亡者数の平均をグラフにしたものです。
これを見ると、月別の死亡者数は寒い時期に増えるのが分かります。
次に、原因別のグラフです。
死亡原因第1位の「がん」は、それほど季節的な変化はありませんが、それ以外の原因については、寒い時期に増えているのが分かります。特に、心疾患は明らかです。
第5位以下の原因別のグラフです。
ほとんどの原因が、寒い時期に増えています。老衰や事故による死亡者数も、寒い時期に増えるんですね。
唯一異なるのが「自殺」によるもの。これは、3~5月に一番多くなっています。ただ、それ以外の時期は減少しているので、やはり季節的な変化や影響が考えられます。
季節の変化の健康への影響を調べることは、健康維持や病気予防だけでなく、死亡者数の減少対策にも役立つのではないかと思います。