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足もみを通して防災を考える

毎年、全国で大きな災害が起こっています。

2011年3月に起こった東日本大震災は、私にとってとても大きな出来事でした。震災から1か月経った2011年4月上旬、実家のある宮古市に帰った時、見慣れた風景が一変していたことに驚き、強い衝撃を受けたことは今も忘れられません。

あれから間もなく8年になりますが、現地では元々の風景を忘れてしまいそうなくらいに復興が進んでいて、嬉しい反面、子どもの頃から見慣れた風景はどこにもなく、ちょっと複雑な想いもあります。

 

その後、2016年8月には、台風による被害がありました。

東日本大震災ではなかった場所でも浸水被害があり、また道路も多くの場所で寸断されるなど、精神的には震災以上のダメージでした。

 

東北だけではなく、熊本地震(2016年)、大阪北部地震(2018年)、北海道胆振東部地震(2018年)など、大きな被害がある地震が各地で起きていますし、大雨による被害はほぼ毎年全国各地で発生しています。

 

今自宅がある東川町の近辺でも川が氾濫するなどの被害があり、自然災害は身近な場所でも起こることを実感しています。

 

足の健康を守ることは、自分の命を守ること。

私は足に関わる仕事をしていますが、東日本大震災を通して「足の健康を守ることは、自分の命を守ることに直結する」ということを実感しました。それは「足が悪かったから避難をするのが遅くなって、津波に巻き込まれた(巻き込まれそうになった)」という話しを聞いたからです。

 

震災後、被害にあった知人や親せきから当時の話しを聞いた時、さらに数か月後、旭川市の同業者と一緒に仮設住宅に足もみボランティアに行った時、どちらの時も同じようなことを仰る方がいました。

 

亡くなった私の祖母もそうでしたが、足に痛みがあったりすると、立って歩くのが辛くなり、一日の多くの時間を椅子に座ったままだったり、あるいはベッドに寝たまま過ごすようになります。そうなると筋力が衰え、余計に歩くのが辛くなるという悪循環に陥ってしまいます。

 

もし、そういう時に避難の必要が生じた場合、どうやって逃げるでしょうか?あるいは、すぐに安全な場所に移動できるでしょうか?

 

本来の防災の意味とは異なるかもしれませんが、人命にかかわるという点で見ると、すぐに避難できる健康状態を保つことも、広い意味で防災に含まれるように思います。

健康と防災は考え方が同じ。

私は、健康と防災は考え方が同じだと思います。

 

普段から気をつけていると、いざという時に被害(症状)を軽くすることができるけど、何も対策をとっていないと、被害(症状)が重くなってしまいます。

 

日本はいつどんな所でどんな災害が起きるか分かりません。四六時中「万が一のこと」を考えている必要はないと思いますが、毎日少しの時間でも足を触ったり、動かしたりすることが、万が一の時に自分の命を守ることを思えば、決して無駄ではないと思います。

 

また、万が一避難生活になってしまった場合、足をもむことはエコノミークラス症候群の予防にもなります。

 

ぜひ毎日足を触ってください。「どこが何に効く場所」とか考えなくていいですから、とにかくまんべんなく足を触って、ケアをしてください。大切なのは、毎日続けることです。

 

今後も、この考えを私の仕事の基本にしていきたいと思います。