昨夜(2019年6月18日)山形県沖を震源とする大きな地震がありました。
被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
足もみを仕事としている私の視点で、災害に対する備えをまとめました。
今後も発生するであろう災害の被害を少しでも減らすために、何か参考になることがあればと思います。
普段からの備えについて
2019年3月11日記事「我が家で災害に備えていること(再掲載)」
「水は○日間分用意したほうが良い」「○○と○○は必需品」などいろんな情報がありますが、全て完璧に備えることは難しい。私は、無理のない範囲で備えたほうが良いのではないかと思います。
その中でも、絶対にあったほうが良いと思うのは、水と甘いもの。
水は言わずもがな。甘いものは、私の経験から。
2018年9月にあった北海道胆振東部地震の時、東川町は停電のために水が出ませんでした。不安もありずっと緊張していたのですが、翌日口にしたジュースとアイスがとても美味しく、フッと気持ちが楽になったのを覚えています。
過度な緊張を和らげることもできるし、糖分の補給は大切。飴やチョコレートなど、すぐに口にできるものがあったほうが良いと思います。
エコノミークラス症候群予防のために足もみを
もし災害が起きて避難などをしなければならなくなった時、注意が必要なのが英子のミークラス症候群です。
エコノミークラス症候群とは、厚生労働省ホームページ「エコノミークラス症候群の予防のために」によると、次のように書かれています。以下、引用します。
”食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります。”(引用終わり)
飛行機のエコノミークラスに乗った乗客に多く見られたことからこのように呼ばれていますが、近年では災害時に避難所で体を動かさなかったり、車の中で長時間同じ姿勢をとることで発症する人がいて、今回の地震発生後もテレビやラジオで繰り返し予防対策が放送されていました。
上の厚生労働省のホームページでは、予防対策として次のようなことを挙げています。
(1) ときどき、軽い体操やストレッチ運動を行う
(2) 十分にこまめに水分を取る
(3) アルコールを控える。できれば禁煙する
(4) ゆったりとした服装をし、ベルトをきつく締めない
(5) かかとの上げ下ろし運動をしたりふくらはぎを軽くもんだりする
(6) 眠るときは足をあげる
厚生労働省、同ホームページより(アドレス上記参照)
かかとの上げ下ろし運動やふくらはぎをもむなどの簡単なことで予防ができます。 もんでも良いし、げんこつでトントンとたたくのも良いと思います。すこし広さが取れる場所であれば、軽くあぐらをかいて足首を回したり、足裏をもんだり軽くたたいたりするのもおススメです。
足をこまめに動かすことは、エコノミークラス症候群の予防にもなります。
そのためにも、防災グッズにはラップの芯を1本入れておくとよいと思います。
水分を摂るのを忘れずに!
胆振東部地震の時に実感したのが、水を飲むのを控えてしまうこと。
上でも書きましたが、胆振東部地震の時は、東川町では水が使えませんでした。
そのため飲み水や手洗い、トイレなどのために水を汲んでおく必要がありました。
トイレに行くと、当然その水を使わなければならないため、また改めて汲みに行かなければなりません。それが面倒で、ついつい水を飲むのを控えがちになりました。
自宅にいた私でもそうだったので、これが多くの人の目がある避難所だったりすると、余計そう感じるように思います。
でも、水を摂らなければ、余計にエコノミークラス症候群の危険性が高まります。
水を摂るのは絶対に控えないようにしてください。
加えて、適度に体を動かすのも忘れずに。
普段から足もみは必要。
東日本大震災後、被害にあった知人や親せきから当時の話しを聞いた時、さらに数か月後、旭川市の同業者と一緒に仮設住宅に足もみボランティアに行った時、どちらの時も「足が悪かったから避難をするのが遅くなって、津波に巻き込まれた(巻き込まれそうになった)」という話しを聞きました。
本来の防災の意味とは異なるかもしれませんが、人命にかかわるという点で見ると、すぐに避難できる健康状態を保つことも広い意味で防災に含まれるように思います。
そのためにも、毎日足を見て、触り、異常がないかどうか確認をすることが大切だと思うし、私は足もみで一番大切なのは、反射区の場所やもみ方よりも、そのことだと思っています。
毎年、地震だけでなく様々な災害が起こっています。
自然現象ですから、それを完全に防ぐことはできません。
でも、少しでもその被害を少なくするために、できる備えはしておきたいですね。